ランチェスター思考に興味を持つ

もともと興味はあったのだが、なかなか敷居が高そうで、
読めなかった本をようやく昨日、フォトリーディングで読めた。
ランチェスター戦略自体ちゃんと読むのは初めてだったので興味深かった。


ランチェスター思考 競争戦略の基礎

ランチェスター思考 競争戦略の基礎



そもそも、ランチェスター戦略自体は、戦争で使われた戦略を分析、
研究された軍事的法則であり、田岡信夫氏がマーケティングに応用したものだそう。


自分なりに気になった箇所を抜き出してみる。


まず、経営における戦略の重要性。
戦略とは勝ち方のノウハウであり勝ち方そのものであるということ。
この考え方が基本となっていく。
さらに、経営戦略とは経営目的の達成・存続発展のため会社の戦力(資本)を総合的に強化し効果的に戦力(資本)を運用する
というもの。
若干、自分の意見も入ってしまっているが、大体こんな感じ。


ランチェスターの法則には大きく2つの戦略があり、
一騎打ちの法則確率論の法則である。
が、自分が面白さを感じたのは、方法論もさることながら、そこに行き着くまでの流れである。

  1. 自社のポジションを考える。
  2. 自社が強者か弱者かを判断する。
  3. 標数値モデルによる目標の設定
  4. 有効射程範囲を判断し、逃げか攻めかを判断する。
  5. 強者の戦略、弱者の戦略それぞれ対応した戦略でマーケットシェアを獲得する。
  6. 次の目標数値へ



自分なりにまとめたものであるから、間違っているかも。
概ね基本の流れはこんな感じかと思う。


で、一番、なるほどと思ったのが、
戦略と計画の違いだった。
これは、目から鱗、言われてはっとした。
計画とは分解していったものであり、
戦略とは統合したものである。
トップダウンボトムアップの違い。
そして、計画至上主義の危うさが書いてあった。
まだ、頭の中でまとまりきれてないから、うまく説明できないが、
この本を読んで一番勉強になった箇所だと思う。


もう一つ面白かったのが、PPMとの対比だった。
PPM(Products Portfolio Management)は、
製品・事業のポートフォリオを把握して意思決定を行う経営戦略であるが、
マーケティングの本には大体、基本として出てくる。
そういうものかなぁと、たまに自社に当てはめてみたりもしていたが、
この本がいうには、PPMは多角事業展開する大企業の理論であって、強者の理論である。
というところ。
言われて見ればそのとおりであるが、そこまで考えたことがなかった。
たしかに、弱者では、当てはめられない理論の矛盾がある。
だいたい、starやcash cowなんて、相当ニッチな製品じゃなければ、
大企業しかもってないだろうしね。


そここに、マーケティング用語が出てくるが、批判や賛成があって、非常におもしろかった。
丸呑みしていた知識を考えさせてもらった気がする。


あとは、この知識をどう応用していくのかを考える。
知識を知っているから理解している、さらには、実行している、当たり前まで昇華しないと意味がない。
具体的な戦術や方法論もちゃんと勉強していこう。
もっと掘り下げるべきだなぁと思った、今日この頃。